ヤングチャンピオンコスプレクイーン2020のその後の対応について
先日、問題のあったヤンチャンコスプレクイーンについて、発端となったMixChannelの運営会社からツイッターにて対応が発表されました。
【ヤングチャンピオン・コスプレ・クイーン2020の審査につきまして】
— ヤングチャンピオン (@young_champion) 2020年1月12日
この度オーディション参加タレント様のツイートにて、オーディション関係者との私的交流をにおわせる内容のやり取りの公表がありました。参加者様並びに応援いただいた皆様にはご迷惑・ご心配をおかけし申し訳ありません。(続く)
【ご報告】
— ミクチャ(MixChannel)公式 (@mixchan) 2020年1月17日
ヤングチャンピオン・コスプレ・クイーン 2020で起きた問題につきまして pic.twitter.com/S3WqmgtNWG
遅すぎたけれど、結果として一番正しい選択をしたと思います。
全文引用させていただきます。(一部、改行や文字色変更しています)
株式会社Donuts MixChannel事業部
ヤングチャンピオン・コスプレ・クイーン 2020で起きた問題につきまして
この度、「ヤングチャンピオン・コスプレ・クイーン2020」(以下、当該コンテスト)のエントリー者様と弊社社員の間で起きた問題につきまして、当該エントリー者様をはじめ、株式会社秋田書店様、そして今回のコンテストを楽しみにしていただいていたMixChannelユーザーの皆様に、ご迷惑とご心配をお掛けしたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。
株式会社秋田書店様との協議の結果、当該コンテストは継続されますが、MixChannel部門及び審査員部門については中止させていただきます。この度の問題を踏まえ、下記事由の通り、上記2部門の中止に至りました。
◆返金対応について
MixChannel部門の中止に伴い、MixChannelのユーザー様で、当該コンテストで課金された金銭については全額返金させていただきます。また無料コインにつきましても同様に全てお戻しいたします。返金方法含めて対象者の皆様には別途ご連絡をさせて頂きますので、お手数お掛け致しますが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
以下、現段階における弊社調査に基づく見解を説明させていただきます。
◆当該エントリー様と弊社社員のやり取りでのトラブルにつきまして
先ごろ、当該エントリー者様のSNSにて発信された、弊社社員とのトラブルですが、弊社が当該社員へ行なった聞き取り、ならびに前後文面を確認させていただいたところ、あくまでエントリー者様の状況を案じたが故の、善意に基づくやり取りであったとのことでした。※1ここで詳細を出すことは当該エントリー者様を含むプライバシー侵害などの問題もあり、控えさせていただきますが、弊社の見解としては、当該エントリー者様の受賞を確約するような内容ではなかったであろうと考えております。ただ、当該エントリー者様に不愉快な思いをさせてしまった表現であったこと も事実なので、その点に関しては当該社員に厳重注意を行いました。※2これに関しては弊社の監督責任ですので、 参加者の皆様並びにユーザーの皆様に深くお詫び申し上げます。
なお、こちらの問題を機に、先般発表いたしました通り、当該コンテストのエントリー者様に対して、担当者を複数名付け、マネジメント体制を改めて対応しております。
◆不正審査、不正アカウント使用の疑いについて
当該コンテストの審査において、弊社社員個人の判断に左右されるであろうという指摘が上述のSNSにてありましたが、この審査は特定個人の判断ではなく、複数の審査員によるものであり、かつ公開している審査方法に基づいた公正な審査になります。
また、別の問題として、エントリー者様から、当該社員が裏アカウントからそのエントリー者様を応援する、というような問題がSNSにて発信されておりましたが、その裏アカウントなるものは一切存在せず、当該社員が自分のプライベートアカウントで自ら課金して応援するような意図であったことが判明しました。※3審査に関わる者の行為としては不適切であり、当該社員はすでにコンテストから暫定的に外してはおりましたが、改めまして、正式にコンテストに関わる全てから除外したことをお知らせします。
本件は弊社社員の不適切な言動が原因であり、株式会社秋田書店、ヤングチャンピオン編集部の皆様は、この件には一切関与していないことをお伝えします。
この度の当該社員の行為により、エントリー者の皆様、MixChannelユーザーの皆様、秋田書店の皆様に多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
今後は二度とこのような事態が起こらぬよう、弊社顧問弁護士も交えて、再発防止策について議論を重ねており、 近日中に発表させていただきます。
なお、本件に関するご相談・ご質問につきまして、以下のサポート窓口をご利用ください。
mixch-support@donuts.ne.jp
何卒よろしくお願い申し上げます。
残っている課題
1.暴露したエントリー者(女性コスプレイヤー)の安全は確保されているのか?
正直このリリースの※1、2、3部分を見ると、MixChannelの運営会社は「反省していません」と言っている印象しかありません。
要は「善意のつもりだったし、不正でもないんだけど、まぁ不快に思った人もいるから謝っときますね。すいません」って言ってる感じです。
「詳細を出すこともできますが、まぁ出さないでおいてあげます」みたいな半脅迫みたいな一文もあります。
この言い分って、セクハラとかしたおっさんの言い分そのものですよね。
そのことに気づけないって、本当やばいので、自分の言ってることを客観視するスキルを身につけた方がいいと思います。会社で研修してください。
あと、裏アカウントはなくプライベートなアカウントでってそれって裏アカとイコールなんですけど、SNS系のビジネスやってるはずなのにそんなこともわからないのでしょうか?それとも、わかっててわざとこう言っているのでしょうか?理解に苦しみます。
長くなってしまいましたが、とにかく「暴露した女性の安全を確実に守ってくれ」ってことです。
もっと言えば、この子がまた楽しく安心してコスプレ活動が出来るようにケアもしてあげて欲しいです。トラウマになりかねないです。
2.謝罪の広報が中途半端
謝罪ツイートのリプ欄でも言っている方がいますが、謝罪の広報がすごく中途半端です。
・ヤングチャンピオン公式で呟かれていない
・ホームページおよびアプリで広報されていない
・誌面では掲載されるのか書かれていない
です。タイミングの問題で現時点(2020/01/18 1:40)では実行されていないだけかもしれませんが、事の重大さを本当に認識しているのであれば、そこらへんの根回しまでしっかりやるのではないか。裏を返せば、やっぱり今回のことについて軽い認識でしかなく「なんだよ、暴露しやがって、面倒起こしやがって」という声が聞こえてくる感じがします。
正直、この社員さんは他のエントリー者(配信者)にもしている可能性や、他の社員さんもしている可能性があると思えてしまうので、
事の重大さをしっかりと認識して、再発防止に努めて欲しいと思います。
3.コンテストの透明性
これは今回のことに限ったことではありませんが、
せめてファン参加型のコンテストではきっちりと「透明性」を担保していって欲しいです。
芸能の世界なので、正直、大人の事情で売り出したい子がいたり、
事務所の力関係で、ルックスや実力とは関係ないところで売れたり売れなかったりすることもあるとは思います。
しかし、せめてファンに時間とお金を費やさせるのならば、それはちゃんと公平公正にコンテストを行って欲しいです。
すでにそうなりつつありますが、これからの時代、嘘は絶対にバレます。
今回のことがあってから、ツイッターでは人気のコスプレイヤーさんなどが、
「私も過去に出来レースのコンテストのエントリー打診がありました。先方からはあなたの優勝は決まっているんですけど、コンテストは体裁としてやるだけなのでお願いできませんか?みたいなことがあって、最悪と思って断りました」
といった暴露話をしているのもいくつか見かけました。
つまり、こういった不正は必ずバレる時代になります。
なので、今のうちからしっかりと「あのコンテストは、ちゃんとしているから、推しがエントリーしても安心して全力で応援出来るよね」という体制を作っておいた方がいいと思います。
まぁ、紅白歌合戦やレコード大賞、流行語大賞などのように、
どこかの誰かの独断と偏見が大前提で、視聴者やユーザーの評価は一切シカトするコンテストならそれはそれで全然ありだと思うのですが、
ユーザー参加型のコンテストであれば、
透明性が最重要視されなければいけないと思います。
いずれにせよ、ひとまずちゃんとヤングチャンピオンもMixChannelも対応してくれてよかったです。
そして繰り返しになりますが、
運営さんは、今回のことは本当に軽く見ないで欲しいです。
なぜなら、
「チャンスを掴みたいという人を狙って」
「審査員という力を持った人が」
「審査に有利になるというエサをぶらさげて、私的な欲望を満たそうとした」
という事件だと思うのですが、
「言われるシチュエーションによっては(例えば個室とか)、断るべきと思ってても断りきれない可能性もあった」
「その子が、生きがいと思っているものを奪った可能性もある」
と僕は思うからです。
運営会社側からすると「いや、だから実際のところはこうだったんだよ」と思っているかもしれませんが、完全に潔白であれば、そもそもこんな問題は起きません。
なので今後は、常に完全に潔白であることを目指して欲しいです。
なにより、
「これ以外のも含めて、コンテストの信頼性を落とした」
のが大きいです。
少なくとも、
「ミクチャが関わっている他のコンテストも、こういう不正とか枕営業の持ちかけがあるんだろうな」という認識になっていますよ。ミクチャの方々、ツイッター調べてみてください。
本当に、今回のことは重く受け止めて欲しいです。
そして、最後になりますが、
前回の記事にも書いたように、
僕は
「コンテストの審査方法としてのライブ配信は断固反対」です。
松本人志のドキュメンタル方式で、
みんなが課金したポイントが優勝者総取りになるならまだいいですが、
コンテスト参加者には一切バックがなく、
使い道も示されていないのであれば、
それは、
ライブ配信会社(あるいはコンテストの運営)が自分たちの利益の確保に、
ファンとタレントを利用しているだけ
だと思うからです。
しかし、きっとこういうコンテストはなくならないです。
なので、グラドルさん、コスプレイヤーさん、アイドルさん、そしてそのファンやオタクの人たちへ提案したいです。
無意味なライブ配信審査は、やる方も応援する方も真面目に取り組まない
ということを。言ってしまえばボイコットです。
ライブ配信というビジネス自体は全然いいんです。すごくいいと思います。
SHOWROOMやイチナナ以前の世界では、
絶対に花開かなかったような人たちが、
ライブ配信がある世界では輝いている人が沢山いるからです。
なので、せっかくのその素晴らしい事業をやっているのですから、
こういったオーディションを売り上げの手段として利用するのはやめた方がいいと思います。価値を下げてしまう。(実際、一回がんばって応援すると、もうライブ配信の課金はいいよ・・・とみんななっていますよ)
非常に長くなりましたが、僕がお伝えしたいことは以上です。
(多分もっとあるんですけど、ひとまず・・・)
あと、前回の記事は沢山の人に読んでいただいたみたいで、
ツイッターでも色んな反応があったのですが、
僕は何者でもないただのイチオタクです。
雑誌関係者でもないし、インフルエンサーでもないです。あと、ブロガーでもないです。
「誰」が言うのも大事ですが、僕は伝えたい「何」を今回は大事にさせてもらっています。
少しでも、いいコンテストが増えるように願っています。